選書のテーマは3つ。
「美しいこと」「しぜん」「毎日のこと」。
ブックディレクターの幅允孝(はば・よしたか)さんを
選書のパートナーに迎え、
年間75000冊以上も発行されるという本の中から、
子どもたちの感性を刺激し、
大人も一緒に楽しめる本を厳選してご紹介いたします。
season3
vol.1
2018.10.19
アイスクリームが溶けてしまう前に
小沢健二と日米恐怖学会
¥1,512
日本でもすっかり浸透しつつあるハロウィーン。本場アメリカではこの日をどんな風に過ごすのかをユーモアたっぷりに描いた本がこちら。副題〈家族のハロウィーンのための連作〉のとおり、アメリカでのハロウィーンは家族ぐるみで楽しむものだということがよく分かります。
夜の木
シャーム、バーイー、ウルヴェーティ
¥8,316
神が住むと言われている木、うたの木、永遠の愛が形になった木など、樹木を巡る神話的な世界が描かれた絵本です。出版しているのは、美しい本を数多く世に送り出している、南インドのチェンナイにあるタラブックス。手漉きの紙を作るところからはじまり、印刷から製本まで全ての工程がハンドメイドで作られています。ボローニャ・ブックフェアでラガッツィ賞受賞。
ぐるぐるちゃん
文・絵/長江 青構 成/菊地 敦己
¥864
りすのぐるぐるちゃんとお母さんが、秋の森でどんぐりひろいをするお話です。できるだけたくさん運ぼうと、体のあるところにどんぐりをしまい込もうとする様子がとてもキュート。ファッションブランドmin perhonenの創設メンバーである長江青さんが文と絵を担当、アートディレクターの菊地敦己さんが構成を手がけた一冊です。
あたしの すきなもの、なぁんだ?
文/バーナード・ウェーバー 絵/スージー・リー 訳/松川 真弓
¥1,512
鮮やかな赤や黄色に彩られた木々や草花の間を抜け、地面を覆う落ち葉を踏む。時にその上に寝転びながら、仲良く散歩するパパと女の子。「あたしのすきなもの、なぁんだ?」「すきなものはなに?」という女の子とパパのやりとりが可愛らしく、リーのイラストが美しい。少し肌寒くなる秋にぴったりなあたたかい絵本です。